カギなんて付いてればいい。正直、そう思っていました

授業参観で学校に行った際、廊下にある個人ロッカーのカギが、皆とても可愛らしかったので驚いてしまいました。そういえば入学当初、娘がカギについて何か言っていたと思うのですが、入学当初は毎日が新しいことの連続で、親の私も娘自身も、カギについて何か言ったのはその時だけだったと記憶しています。その時私は、カギなんて付いてればいい。正直、そう思っていました。でも、ずらりと並んだ個人ロッカーで、各々のカギがこれほど個性あふれるものならば、普通の南京錠を使っている娘のロッカーは貧相に見え、可哀相なことをしたと思わず思ってしまいました。

カギの役割は閉めた扉の防犯です。ロッカーのカギですから、サイズも限られてきますし、見た目より丈夫さや防犯性が重要です。でもスクール生活においては、限られた持ち込める私物のうちの1つがロッカーのカギです。持っていく文房具に自分の趣味や個性を主張するように、カギも自分の持ち物として、アピールしたくなるのは当然でした。文房具を選ぶ際は、娘の好みを優先して選ばせてあげていましたが、カギは夫がホームセンターで買ってきた、有名メーカーの一般的なものだったので、なんの変哲もない南京錠でした。

こんなに色とりどりのカギを、皆さんどこで購入されたのだろう。そう思って目についたカギに近づいてよく見て見ると、なんと娘の使っているカギと同じメーカーのロゴが入っています。こんな可愛らしいカギをあのメーカーが出していたのかと驚きましたが、よく見るとその他のカギも、有名メーカーのカギをそれぞれが自分でデコレーションしていたのです。どうりで限られたロッカーの形状に入り込む手ごろなサイズの可愛いカギが揃っているはずでした。

丁度娘が通りかかったので、娘にもカギをデコレーションしていいと言ったのですが、娘の方からいらないという返事が。この状況ではデコラない方が個性が際立つ。妙に納得してしまいました。