普通の鍵の形状とは違う「チューブラーキー」とは

皆さんは鍵というとどのような形状のものを思い浮かべますか?おそらく十中八九の人がブレードとヘッドに分かれている、一般的な鍵の形を想像されるはずでしょう。それもそう、私たちは鍵というとこのような形状であるという刷り込みを行われていますので、そのようなイメージをされるのも全くおかしくないことです。しかし、現代の世の中には実は普通の鍵とは違う形状をした鍵も複数存在しています。そんな鍵の中でも特徴的なのがチューブラーキーというタイプの鍵でしょう。それでは、そのチューブラーキーとは一体どのような鍵なのでしょうか。

よくガラスケースの鍵として、円形状の鍵穴を見かけることは無いでしょうか。私は昔に中古ゲームショップに買い物に行った時に、その店のガラスケースにこの円形状の鍵穴があるのをよく目にしており、それが印象に残っています。そしてその円形状の鍵穴と、そこに差し込む円筒状の鍵こそがチュブラーキーなのです。このように説明をすると、おそらく多くの方は「見たことがある」と納得されることでしょう。

さて、そんなチューブラーキーはなぜ円筒状という変わった形状をしているのかというと、この形状であれば鍵の複製をすることが難しいという特性があり、セキュリティの面でかなりメリットを得られるからです。普通のギザギザがついた鍵であれば合鍵屋さんに頼めばある程度の精度で合鍵を作り出してくれます。しかし、チューブラーキーの場合は内部構造が普通の鍵に比べて複雑ということもあり、合鍵を作ることはまず不可能である存在なのです。一説ではあるものの、その鍵の複製をしようとすると8万以上の確率でしか作れないという話から、8万キーという名称もつけられています。

チューブラーキーは一般の家庭ではそれほど使用する頻度は高くない鍵かもしれませんが、貴重品を入れるケースなどがあればチュブーラーキーを取り付けても良いかもしれないですね。